バッタを倒しにアフリカへ
バッタの被害を食い止めるため、モーリタニアへと旅立った。
| 著者 |
前野ウルド浩太郎
著 |
|---|---|
| ジャンル |
書籍
> 光文社新書 |
| 出版年月日 | 2017/05/20 |
- 書店発売日
- 2017/05/17
- ISBN
- 9784334039899
- 判型・ページ数
- 384ページ
- 定価
- 1,012円(税込)
- 配信日
- 2024/05/17
バッタの群れは海岸沿いを飛翔し続けていた。夕方、日の光に赤みが増した頃、風向きが変わり 、大群が進路を変え、低空飛行で真正面から我々に向かって飛んできた。大群の渦の中に車もろとも巻き込まれる。翅音は悲鳴のように重苦しく大気を振るわせ、耳元を不気味な轟音が かすめていく。このときを待っていた。群れの暴走を食い止めるため、今こそ秘密兵器を繰り出すときだ。さっそうと作業着を脱ぎ捨て、緑色の全身タイツに着替え、大群の前に躍り出 る。
「さぁ、むさぼり喰うがよい」
前野 ウルド 浩太郎(まえの うるど こうたろう)
昆虫学者(通称:バッタ博士)。1980年秋田県生まれ。国立研究開発法人国際農林水産業研究センター研究員。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学白眉センター特定助教を経て、現職。アフリカで大発生し、農作物を食い荒らすサバクトビバッタの防除技術の開発に従事。モーリタニアでの研究活動が認められ、現地のミドルネーム「ウルド(○○の子孫の意)」を授かる。著書に、第4回いける本大賞を受賞した『孤独なバッタが群れるとき――サバクトビバッタの相変異と大発生』(東海大学出版部)がある。
前野ウルド浩太郎


