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内容紹介
著者紹介
三島由紀夫は移動する。いま、ここにいると思えば、次の瞬間には、別のどこかで生まれ変わっているのだ。私は常に、いま、ここで、三島由紀夫に向き合いたいと思う。そのためには、私も走り続けなければならない。とりわけ、三島生誕100年にあたる昨年(2025年)は、新たに明らかになった事実が少なくなかった。それらを追いかけた、いわば走行軌跡の記録が本書である。(「まえがき」より)三島は誰にとっても、ついに到達不可能な、未知の存在なのかもしれない――。2024年に発見された「新潮」編集者宛の書簡の解読、坂東玉三郎丈やジョン・ネイスン氏(翻訳家・評伝Mishima著者)らとのトーク・イベントなどを収録。矛盾を生きた多面体の作家の本質を探る論考。
井上 隆史
井上隆史(いのうえたかし) 1963年横浜生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。白百合女子大学文学部教授。専門は日本近代文学。『暴流(ぼる)の人 三島由紀夫』(平凡社)で読売文学賞・やまなし文学賞を受賞。そのほかの著作に『三島由紀夫 幻の遺作を読む』『大江健三郎論』(ともに光文社新書)、『三島由紀夫『豊饒の海』VS野間宏『青年の環』』(新典社選書)、共著に『21世紀のための三島由紀夫入門』『三島由紀夫の愛した美術』『決定版 三島由紀夫全集 第42巻 年譜・書誌』(以上、新潮社)などがある。



