内容紹介
著者紹介
一九六三年、長く続いた植民地支配からの独立にわくケニア。独立を目指して激しい抵抗運動を繰り広げ、多数の犠牲者を出したザファイ村では、老若男女を問わず民衆の多くが心に傷を負っている。記念式典までの四日間を起点に、物語は過去と現在を行き来しつつ進む。闘争のさなかに処刑された村の英雄キヒカを裏切ったのは誰なのか——キヒカ逮捕の謎を中心に、さまざまな裏切りや疑念、迷い、罪の告白を、重層的な語りで描き出す。
グギ・ワ・ジオンゴ
グギ・ワ・ジオンゴ Ngũgĩ wa Thiong'o ケニアの作家。1938年、イギリス植民地支配下のケニア中部に生まれる。ウガンダのマケレレ大学在学中に作家としてデビューし、『泣くな、わが子よ』『一粒の麦』など、英語で書いた小説で高い評価を得る。1970年代には洗礼名のジェイムズを捨ててグギ・ワ・ジオンゴと改名、英語にかえてギクユ語で創作する道を選び、その後自作の英訳にも取り組んだ。アメリカに移ったのちも大学で教鞭を執りながら執筆を続け、長年にわたってアフリカ言語による文学の可能性を追究した。
粟飯原 文子
粟飯原文子 Aihara Ayako 法政大学国際文化学部教授。専門はアフリカ文学研究。訳書に『崩れゆく絆』(アチェベ、光文社古典新訳文庫)、『ぼくらが漁師だったころ』(チゴズィエ・オビオマ)、『影の王』(マアザ・メンギステ)、『楽園』(アブドゥルラザク・グルナ)、『運命の男たち』(ナディーファ・モハメッド)など。






