誤読と暴走の日本思想
西周、福沢諭吉から東浩紀、落合陽一まで
| 著者 |
鈴木 隆美
著 |
|---|---|
| ジャンル |
書籍
> 光文社新書 |
| 出版年月日 | 2025/06/30 |
紙版
- 書店発売日
- 2025/06/18
- ISBN
- 9784334106706
- 判型・ページ数
- 新書・464ページ
- 定価
- 1,474円(税込)
電子書籍
- 配信日
- 2025/06/18
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内容紹介
著者紹介
西周 福沢諭吉 中江兆民 西田幾多郎 和辻哲郎 中沢新一 東浩紀 落合陽一――「文化的接木」と「記号設置」の観点から、日本思想史の新たな側面に光を当てる試み。
西周:儒教的な翻訳語を量産し、洋の東西を強引に接続。
福沢諭吉:日本文化と相容れない個人主義を、その理想として組み込む。
中江兆民:自由と民権について、福沢と同様のことを行う。
西田幾多郎:それらのカオスの中から仏教的な要素を引き出し、さらに記号体系を撹拌。
和辻哲郎:倫理、人との交わりについて、仏教的、儒教的要素を引き出す。
中沢新一:そこにチベット仏教とフランス現代思想を混入。
東浩紀:それを日本文化の誇るオタク文化と混ぜ合わせる。
落合陽一:テクノロジーの力を借りて、仏教とテクノロジーを融合。
「文化的接木」とは、主に明治維新の際のドタバタ劇です。日本文化とはまるで異質な西洋文化が輸入され、それらがかなり強引に接続されてしまいました。これが文化的接木です。ミカンの枝にリンゴを突き刺すような無茶な話ですね。その際、日本語という記号システムも改変を余儀なくされました。
「記号設置」とは、明治維新以降の新しい社会情勢の中で、たとえば「自由」や「権利」、「個人」や「恋愛」など、新しい翻訳語が生まれ、それらが生活の中で体に染み付いていくプロセスのことです。とはいえここもバグだらけです。iPhoneのアプリがWindowsで動かない、みたいな当たり前の話です。(「終わりに」より)
西周:儒教的な翻訳語を量産し、洋の東西を強引に接続。
福沢諭吉:日本文化と相容れない個人主義を、その理想として組み込む。
中江兆民:自由と民権について、福沢と同様のことを行う。
西田幾多郎:それらのカオスの中から仏教的な要素を引き出し、さらに記号体系を撹拌。
和辻哲郎:倫理、人との交わりについて、仏教的、儒教的要素を引き出す。
中沢新一:そこにチベット仏教とフランス現代思想を混入。
東浩紀:それを日本文化の誇るオタク文化と混ぜ合わせる。
落合陽一:テクノロジーの力を借りて、仏教とテクノロジーを融合。
「文化的接木」とは、主に明治維新の際のドタバタ劇です。日本文化とはまるで異質な西洋文化が輸入され、それらがかなり強引に接続されてしまいました。これが文化的接木です。ミカンの枝にリンゴを突き刺すような無茶な話ですね。その際、日本語という記号システムも改変を余儀なくされました。
「記号設置」とは、明治維新以降の新しい社会情勢の中で、たとえば「自由」や「権利」、「個人」や「恋愛」など、新しい翻訳語が生まれ、それらが生活の中で体に染み付いていくプロセスのことです。とはいえここもバグだらけです。iPhoneのアプリがWindowsで動かない、みたいな当たり前の話です。(「終わりに」より)
鈴木 隆美
福岡大学人文学部フランス語学科教授。1976年生まれ。東京大学理科I類を経て、同大学文学部卒。同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。ストラスブール大学にて文学博士取得(2010年)。専門はプルーストを中心とする19世紀、20世紀フランス文学。哲学的身体論、アルゼンチンタンゴ舞踏論。主著『La croyance proustienne : De l'illusion à la verité littéraire』(プルースト的信念――幻想から文学的真実へ。クラシック・ガルニエ社、2011年)。『恋愛制度、束縛の2500年史 古代ギリシャ・ローマから現代日本まで』(光文社新書)が話題に。



